形成、産状、採鉱
アンモライトは上部白亜系の円盤型アンモナイト化石殻に由来する。このアンモナイト化石殻には、''Placenticeras meeki''と、''Placenticeras intercalare''、そして時として円柱状バキュライト''Baculites compressus''が含まれる。アンモナイトは頭足類、つまりイカのような生物で、熱帯の海に生息し、中生代の終わりに恐竜などと共に絶滅した(現存する動物ではオウムガイがもっとも近い)。アンモライトを形成するアンモナイトはロッキー山脈を境界とする亜熱帯の内海、今日ではWestern Interior Seawayとして知られる地域に生息していた。海退が起こると、アンモナイトはベントナイト堆積物の層に堆積した。この堆積物は殻の残存物のアラレ石を保存し、方解石への変質から防いだ。続成作用によって、殻は堆積物中に存在した微量元素、殆どは鉄とマグネシウム、によって満たされた。この鉄が緑色のもとになっている。アンモライトはカナダのアルバータからサスカチュワン州、米国のモンタナ州南部にまで至るBearpaw層にのみ見つかる。宝石として最も良質なアンモライトは南部アルバータのロッキー山脈東斜面の河川沿いに産出する。商業採鉱の殆どは、カードストンとレスブリッジの間と南の一帯、セントメリー川に沿って行なわれている。全アンモライト鉱床のうち、ほぼ半分はカイナー族の居住区に含まれており、ここの住民がアンモライト採鉱に果たしている役割は大きい。1979年の設立以来、コーライト社は主に居住区内で採鉱している。コーライト社はカイナー族と契約を結び、採鉱したエーカー数を基にカイナー族に採掘権を支払うことになっている。商業採鉱は機械化されているが、かなり単純である。バックホーを用いた浅い露天掘りが行なわれている。原岩は人手でも探鉱され、商業生産の一部は、地表で採集したものをコーライト社に売る個人の採鉱者によるものである。採掘されたアンモライトのうち、約5パーセントが宝石に適している。アンモライト鉱床は幾つかの層に分かれている。最も浅い層は「Kゾーン」と呼ばれ、地下15メートルに始まり、30メートル続く。この層のアンモライトは菱鉄鉱の凝結物に覆われ、通常ひびが入っていて、クラッシュマテリアルと呼ばれる。これは最も一般的で、普通最も価値の低いアンモライトである。クラッシュマテリアルから20メートル下に「ブルーゾーン」と呼ばれる層が現れ、65メートル続く。この層のアンモライトは通常菱鉄鉱の凝結物よりもむしろ黄鉄鉱の薄い層に圧密を受けている。この物質はシートマテリアルと呼ばれる。この鉱床は地下深くに存在する為、あまり採鉱されない。そしてあまり破砕されていない為、より貴重なアンモライトとされている。2003年現在、コーライト社はカイナー鉱床で30エーカーのみ採鉱を行なった。カイナー族との取り決めで、会社は枯渇した採掘場を埋め戻し、環境保全に努めなければならない。コーライト社は年間、150,000-200,000カナダドル程度、カイナー族の経済を潤している。会社は60人以上(多くはカイナー族の人々)雇用し、全世界の宝石アンモライトの90パーセントを生産している。この地域での採掘を希望する探鉱者はアルバータ州エネルギー庁とレンタル契約を行なう必要がある。鉱区のレンタルは不定期的に行なわれている。2004年現在、申請料は625カナダドルで、年間レンタル料は1ヘクタールにつき3.50カナダドルである。