ファイアーオパールの定義
ファイアーオパールのファイアー(Fire) とは遊色(Play Of Color)いわゆる斑を意味する言葉で Playing Fire(チラチラと揺れる炎)とも
呼ぶ。したがって無遊色オパールはたとえ地色が赤橙系の色であれファイアーオパールとは定義できない。しかしながら市場では赤橙系の無遊色オパール
がファイアーオパールと称され販売されている。この背景について解説する。80年代にこの無遊色の赤橙系のオパールがファセットカットされて
ドイツの市場に出現した。その時のドイツ語商品名は Feueropal すなわちFire Opalである。この無遊色の赤橙系のオパールは現地メキシコでは
Vidrio Rojo=Red Glass, 単に赤ガラスと呼んでいる。ドイツ人バイヤーも現地では Red Glassと呼びファイアーオパールとは呼ばない。
現地メキシコでは本来のファイアーオパールを Opalo de Fuego,すなわち炎(Fuego=Fire)のオパールと呼んでいる。オパール自体の客観的な属性を的確に反映した
ネーミングといえる。赤ガラスはほとんどすべてのオパール鉱山で産出し以前は大変安価なオパールであったがヨーロッパ市場での需要拡大により
最近ではインドのバイヤーも参入している。日本市場でも赤い無遊色オパールがファイアーオパールとして販売されているがこのネーミングには
宝石業界の恣意性がかなり反映されているとみてよい。