生産
カシミアヤギは、寒暖の厳しい環境の下で生きているために、表面は粗毛で覆われており、その下に柔毛が密生している。カシミアは、この柔毛を春の毛の生え変わりのときに拾い集めるか、櫛で梳いて集めたもので、手間がかかり、1頭から150g-250gしか取れず、セーターを作るにはヤギ約4頭分の毛が必要となる。これらの生産量の少なさから、高価となる。ヤギは主に、中国(内モンゴル自治区・新疆ウイグル自治区・甘粛省・山西省・陝西省・青海省・チベット自治区)の北西部地方、ネパールのヒマラヤ地域、モンゴルとイランの高い台地に住む。未精製のカシミア繊維の最大の生産国は中国で、採取量は1年あたり約1万トンと推定される。モンゴルは3千トン以上、他の生産国はインド、パキスタン、イラン、アフガニスタン、トルコと中央アジア諸国である。カシミア繊維の世界総採取量は15,000-20,000トン/年と推定される。これらの地域では、カシミアは重要な輸出品となっている。この繊維から、油脂、ほこりと剛毛を取り除くと、製品としてのカシミアができる。山羊1頭あたり500gの繊維が、最少で150gとなり、世界の生産量は約6,500トン/年と推定される。