物理的性質
密度は水の2倍半程度、2.4-2.6g/cm
3であるが、鉛を用いたフリントガラスでは同6.3に達する。金属ではアルミニウムが2.7、鉄が7.9であるから、フリントガラスは金属なみの密度であることになる。逆に金属元素を含まない石英ガラスは同2.2である。引っ張り強さに関しては0.3-0.9×10
8T/Paである。これは鋼鉄の1/10ではあるが、ナイロンや革ベルト、木材と同程度である。常温では電気抵抗はきわめて高く、絶縁に用いられることもある。内部抵抗率は10
9から10
16 Ωm、湿度50-60%時における表面抵抗率は10
10から10
12 Ω/□。これはゴムやセラミックスと同程度である。ただし、流動点に近い温度では電気抵抗がきわめて低くなる。刃物として用いる場合、非晶質であるため理論上は刃の先端径を0にできる(金属などの結晶体はどうしても結晶の大きさ分の径が残ってしまう)ため、鋭利な刃を作ることが可能である。その刃先は研磨によってではなく割れた断面に生じるが、金属より弾性・靱性|靭性が乏しいためナイフ・包丁などといった一般的な実用刃物としてはあまり適さない(欠け・割れが生じやすい)。しかし生態組織を顕微鏡で観察する際、樹脂で固めた組織を薄くスライスするカッター(ミクロトーム)として用いられることがある。