ゴム弾性の構造
分子間を共有結合で結合し、三次元網目構造(network structure)を形成する高分子は、ガラス転移温度T
g以上では"ゴム弾性"というきわめて特殊な性質を示す(上記参照)。これはゴムの弾性が他の固体とは異なるメカニズムで実現しているからである(名称的には他の固体ではエネルギー弾性という)。ゴムの弾性は、本来規則構造を持たない分子の配列が、外部からの力により規則性になり、これが元の不規則な配列に戻ろうとするときの力によるもので、熱力学的には応力によるエントロピーの低下(ギブス自由エネルギーの増加)が元に戻ろうとする力による弾性であるから、これをエントロピー弾性と呼ぶ。