製造方法
原料調合 => 成形 => 乾燥・仮焼 => 華飾・施釉 => 焼成 => 仕上げ加工
主な成形方法
成形とは、原料を焼き固める(焼結)前に、形を整える工程である。完成品の用途に応じてさまざまな成形方法を使い分ける。
乾式成形
一軸加圧成形(金型成形)
粉体(原料)を金型に入れて、加圧し成形する方法。
量産性が非常によく、もっとも一般的な方法である。
作成される成形体の密度は不均一で、密度が均一な成形体を求める場合には適さない。
また、得られる成形体の形は、単純な形状に限られる。*CIP(冷間静水圧成形)
ゴム型に粉体を充填して、静水圧を印加して成形する方法。
作成される成形体の密度は均一で、一軸加圧成形の欠点を克服しているが、設備に高いコストがかかる。*HP(ホットプレス)、HIP(熱間静水圧成形)
HPとは、焼結を伴いながら一軸加圧成形である。HIPとは焼結を伴いながら静水圧で成形する方法である。塑性成形
ろくろ成形
杯土(原料)を回転台の上に乗せ、回転させながら、形を整える方法である。設備は簡単であるが、量産性はない。皿やつぼなどの少量生産の製品や、芸術品を作るときに用いられる。*押出し成形
トコロテンのように、杯土を口金を通じて押し出して成形する方法である。連続生産が可能で、棒状やパイプ状・ハニカム状の製品を作る場合に用いられる。成形体に、配向が残るという欠点がある。*射出成形
原料に樹脂を混ぜて、可塑性を持たせ、金型に射出して成形する方法。複雑形状の成形体を作ることができ、密度は均一で、寸法精度も良い。一方、脱脂工程(加熱して樹脂を除く工程)で二酸化炭素が排出されたり、脱脂時間が長く、多くのエネルギーを要するため、環境に悪い成形方法とも言われる。(プラスチックの射出成形については、射出成形を参照)鋳込み成形
泥漿(でいしょう)鋳込み
泥漿を型に流し込み、着肉後、排泥するか、そのまま固化して成形体を得る方法。簡単な設備で複雑な形状の成形体が得られる。生産性が悪い、寸法精度が悪いという欠点がある。*加圧鋳込み
加圧した泥漿を流し込んで着肉速度を速め、生産性を高めた方法。*回転鋳込み
遠心力を用いて着肉速度を速めた方法。高密度で、均質な成形体が得られる。得られる成形体は円筒形である。テープ成形
ドクターブレード法
原料と有機溶剤を混ぜて泥漿をつくり、ブレードと呼ばれる刃状部品で厚さを調整しながら、うすい板状に成形する方法。生産性がよく、多層構造体をもった成形体を作ることができるため、積層コンデンサーなどの電子部品を作成する際に使われる。工程の中で、板状に成形した泥漿に熱風を当てて有機溶媒を気化させ、乾燥させる。気化した有機溶媒は、有害であり、それを処理する設備が必要になるため、設備に高いコストがかかる。また、設備を運用する上で、作業員の健康や周辺環境の汚染に留意する必要がある。有機溶剤の代わりに、無害な溶剤を用いる研究もされているが、たとえば水を用いると、水は有機溶剤に比べて気化しにくく、乾燥させる工程で生産性が著しく落ちるなどの問題がある。(ドクターブレード法のドクターは、人名)