歴史
チタンはイギリスで1791年、聖職者のウィリアム・グレゴールによって発見された。彼は自分の教区内のメナカン谷で発見したので、メナカイト(''menachite'')と命名したが一般的には知れ渡らなかった。また、ほぼ同じ時期にはフランツ・ジョセフ・ミュラーによっても同様の物質が作られたが彼はそれをチタンであることを特定することができなかった。1795年にはドイツのマーチン・ハインリヒ・クラプロートによって鉱石(ルチルかチタン鉄鉱のどちらかであるが、どちらかというのははっきりしていない)から独自に再発見され、ギリシア神話における地球最初の子であるティタンに因んで「チタン」と命名された。1950年代から1960年代にかけての冷戦で、ソビエト連邦|ソ連はアメリカ軍がチタンを使用することを防ぐための戦術として世界中のチタン市場を買い占めることを試みたが失敗した。また、当時発見されていたチタン鉱脈はほとんど東側諸国であったため、アメリカ合衆国|アメリカはチタンをソビエト連邦より調達していた。もちろん今なら何の壁もなく行えるが、冷戦時にはそんなことは不可能だったため、アメリカはニセの会社を設立し、そこを通じてアメリカへ密輸入していた
[ステルス戦闘機 スカンク・ワークスの秘密 ベン・R. リッチ (著)、増田 興司 (訳) 講談社 (1997/01) ISBN 4-062-08544-5]。