特性・注意点
ポリテトラフルオロエチレンは加熱によっても熱流動を起こさないため、通常の樹脂のように溶解成型を行うことができない。そのため、成型は粉末の圧縮加温によって行われる。これは製品の製造効率上好ましくないことである。そのため、溶解成型が可能なフッ素系樹脂として、類縁有機フッ素化合物の共重合体や有機フッ素塩素化合物の重合体が開発され、各種のブランド名をつけられて販売されている。ポリテトラフルオロエチレンは放射線の作用によって容易に重合度が低下し、脆性化することが知られている(但し、化学的な安定性は維持されるとの指摘がある)。これは放射性物質を取り扱う上での問題となるが、新たな加工法として有用との指摘もなされている。
[http://www.atomin.gr.jp/atomica/08/08040213_1.html 原子力百科事典ATOMICA 高分子材料の放射線劣化と改質II (08-04-02-13)]ポリテトラフルオロエチレン他のフッ素樹脂は化学的に非常に安定であるが、高温の溶融アルカリ金属やフッ素系ハロゲン間化合物には徐々に侵される場合がある。熱分解を起こすほどの高温にした場合、分解生成物が生物の健康に有害であるとの指摘もあるが、これについては知見が明らかでなく、論議がある。