ひろがり
明治中期以降、文学者のあいだでは400字詰原稿用紙を用いることが常識となり、これが学者などにもひろがったため、現在にいたるまで原稿用紙の活躍する場は多い。このため、原稿用紙をめぐるさまざまな慣習が発生した。たとえば文芸の分野においては、作家に対する原稿料は400字詰原稿用紙一枚あたりを基本として計算する(欧米では通常行数を基本にすることが多い)。また特に断らずに「何枚」といった場合、400字詰原稿用紙換算の枚数を指す。分量に関するこの態度は、学術の場にも引き継がれ、書いたもののおおよその目安を示す単位は400字詰原稿用紙もしくは同換算であることが多い。原稿用紙を使って書くことに慣れた人が多く、上記のように分量の単位として原稿用紙換算が現役であるため、日本語ワープロソフトには原稿用紙のフォーマットがテンプレートとして入ってることが多い。原稿用紙の使いかたには特殊な決まりごと(とされるもの)があり、入学試験などで作文・小論文が課されるさいに、この決まりごとが守れていないものは減点の対象とされることが多い。