無垢材と木質材料
一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものを無垢材と呼び、小さな木の破片や薄い板を集め接着剤で貼りつけて大きな寸法の部材としたものを木質材料と呼ぶ。主な種類として、集成材、LVL(単板積層材)、合板、パーティクルボード(PB)、ファイバーボードがある。集成材の接合法は大きく分けてスカーフジョイント・フィンガージョイント・パットジョイントの3種類に大分類され垂直形ミニフィンガージョイントによる接合が多い。構造用集成材の種類としては米松(ダグラスファー)・欧州赤松(レッドウッド)・SPF(スプルース・パイン(松類)・ファー(樅))・米ヒバ・米栂・スギ・カラマツなどがある。
合板
単板(木材を薄くスライスした板。多くはロータリーレースといわれる機械によって、かつらむきのように薄くスライスされる)を複数枚、接着剤で張り合わせ一枚の板に加工したもの。強度と寸法安定性能を高めるために、木目が交互に交差するように張り合わせている場合が多い。ベニヤ板とも呼ばれる。(詳しくは合板の解説を参照のこと)大面積の板材を無垢材から得るためには巨木が必要となるのに対して、合板は無垢材に比べて安価に大面積が得られる点、工場加工ゆえに品質が安定している点から、様々な用途に広範に利用されている。合板の多くは、ホルムアルデヒド系接着剤が使用されており、気化した成分が人体に悪影響を与えることがある。そのため、1980-1990年代頃よりシックハウス症候群の原因として問題視されるようになってきた。また、湿気に弱いため、屋外や水回りで使用するものには、耐水性の高い接着剤を使用するなどの工夫が必要とされる。日本農林規格の日本農林規格|JASでは耐水性の有無や使用用途によって特類、一類、二類といった等級がある。さらに、上記のホルムアルデヒド放散量によっても等級があり、F☆ - F☆☆☆☆という表記がされている。
F☆☆☆☆以外は、住宅で使用する際に使用量が制限されるため、ほとんどの製品がF☆☆☆☆に対応するようになった。
ラワン合板
: ラワン (lauan) は東南アジアなどに分布する樹種で高さ40m、胸高で直径が2m程度に成長する広葉樹高木。ラワン合板はこの広葉樹材を張り合わせた合板。表面がざらざらしており木目はハッキリしないのが特徴である。一般にベニヤ板という場合はラワン合板をさす。本来のラワン材は乱伐によってかなり減ってしまったため、現在は南洋系の広葉樹材を使用する合板をラワン合板と称している。
針葉樹合板
: 主に松類から作られる合板で、ラワン合板と比べると木目による凹凸が大きく、大きな節穴がある。強度的にはラワン合板と比較すると一般に劣るが、生産技術や接着剤性能の向上によって十分な強度を持ち、構造用など意匠に関係のない部分の合板として広く用いられている。木質ボード
パーティクルボード
: 木材の砕片に接着剤を混ぜ圧縮成形したボード。断熱性、遮音性に優れる、耐水性には欠けるので主に家具、内装下地として使用される。学習机やホームセンターなどで販売されているカラー合板の芯材として多く用いられている。国内のメーカーでは建築廃材などで材料を100%まかなうメーカーもある。
OSB
: Oriented Strand Board(配向性ストランドボード)の略で、木片を一定方向に並べて一定方向への強度を高めたものである。低質の広葉樹(アメリカ・カナダではアスペン)を用いており、以前は規格外のため構造用に用いることが出来なかったが、JASにより規格化されたため、近年普及が進んでいる。日本では合板が構造用パネルとして広く使用されているが、ここ数年の価格高騰がOSBへの転化を後押しする結果となった。
MDF
: Medium Density Fiberboard(中密度繊維板)の略で、パーティクルボードよりも更に細かい木材の繊維に接着剤を混ぜて圧縮成形した木質ボードでの1つである。比重によってハードボード、MDF,インシュレーションボードの3種があり、MDFが最も代表的なものである。用途はパーティクルボードとほぼ同様だが、表面がなめらかで、化粧板を貼っても凹凸が出ずきれいな仕上がりとなる。パーティクルボード以上に耐水性は無く、MDF単体で用いられることはほとんど無い。扉や家具のコア材、変わったところではトラックのドアの芯材にも用いられている。
ランバーコアボード
: 無垢の小さな棒材を複数並べたものを芯材とし、表面に薄い板を張って一枚の板に加工したもの。他の合板と異なり、釘が効く特長を持つ。